名詞
読み:めいし
外語:noun
ものの名称で、主語や目的語となるもの。
日本語
数と格
日本語にはヨーロッパの言語に見られる、単数形・複数形の区別や格変化などが存在しない。
〜達、〜個の〜、のようにして複数を表わし、また格変化の代わりに活用や助詞(てにをは)によって表現をする。
品詞
日本語では、普通名詞・固有名詞・数詞・形式名詞・代名詞に別れる。
- 普通名詞 ‐ 同類の事物に共通して用いられるもの。例えば「心」、「雨」。
- 固有名詞 ‐ 人名や地名・書名など特定の名詞を指し示す場合に用いる。例えば「紫式部」、「京都」、「源氏物語」。
- 数詞 ‐ 物事の数量や順序を表わす。数字+助数詞で表わされる。例えば「1こ」、「二枚」、「参冊」。
- 形式名詞 ‐ もともとの意味を失って、形式的に用いられる名詞。例えば「ため」、「こと」、「もの」。
- 代名詞 ‐ 事物を直接指して、その名の代わりに用いられるもの。人を指すものを「人称代名詞」、事物・場所・方向を指すものを「事物代名詞」という。なお、「彼女」という人称代名詞は古くは存在しなかった。これは外来語の影響で、女性を指し示す人称代名詞が日本語に存在せず、翻訳のために作り出した造語である。
エスペラント
数と格
エスペラントでは、名詞には単数形と複数形があり、それぞれに主格と対格(目的格)がある。
これらは格変化によって表わされ、複数形は単数形に‐jが付き、対格は主格に‐nを付けて作られる。
例えば、山の格変化は次のようになる(エスペラントの/は見やすさのために入れた区切りで、実際には書かない)。
- mont/o(単数主格: 山は/が)
- mont/on(単数対格: 山を)
- mont/oj(複数主格: 山々は/が)
- mont/ojn(複数対格: 山々を)
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