即位
読み:そくい
天皇の位(皇位)に就く(即く)こと。
概要
天皇がその位に就く時には、三つの儀式が行なわれる。
令和の御代、今上の場合は順に次の通り執り行なわれた。
- 践祚の儀 2019(令和元)年5月1日 (剣璽等承継の儀) 三種の神器(祖宗の神器)
- 即位式 2019(令和元)年10月22日 (即位の礼) 高御座(京都御所から移送)
- 大嘗祭 2019(令和元)年11月14日・15日 (大嘗祭) 民の稲(栃木県・京都府)
左に書かれたのが通称、括弧して書かれたのが本来の皇室行事で、右に書かれたものが儀式に使われるものである。
特徴
三儀式
三つの儀式が行なわれるが、それぞれ、次の目的がある。
- 践祚の義: 天皇←→皇祖
- 即位式: 天皇←→民
- 大嘗祭: 皇祖←→天皇←→民
目的
践祚の義は、三種の神器を持ち、皇祖に対して天皇に即位したことを伝えるためのものである。
即位式は、高御座(たかみくら)つまり天皇がいる場所を示す玉座を使い、民に対し天皇に即位したことを伝えるものである。
大嘗祭は、天皇が即位して最初に行なう新嘗祭をいう。この時、民の稲を、天皇は天照大神(アマテラスオオミカミ)へと捧げる儀式を行なう。ここで、天皇を通じて民と皇祖は繋がることになる。
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