人類の三大タブー
読み:じんるいのさんだいタブー
人類が犯してはならないとする三つの禁忌(タブー)のこと。
概要
程度順に、殺人、食人、近親相姦、とされる。
世界広しといえども、これらが是とされるのは極めて希な例である。
検証
殺人
殺人を是とするグループと忌とするグループがあったとすると、殺人を是とするグループはお互いを殺し合って、いずれ絶えてしまうと考えられる。
従って現在、殺人が忌とされるのは、殺人を忌とする倫理観を持ったグループが生きているため、殺人は禁忌なのだと考えられる。
食人
食に関する禁忌は、文化ごとに千差万別である。だが食人を禁忌とするのは、多くの文化に共通して見られる。
なぜ食人を禁忌としたのかについては、やはり文化ごとに千差万別である。古代文化には宗教的ないし儀礼的儀式において食人する文化が見られるが、クロイツフェルト・ヤコブ病の原因であるとして、現在ではこういった儀式は殆ど行なわれていない。
近親相姦
近親相姦が人類の禁忌とまで言われるようになった由縁は、実は先の二つと比べて不明瞭である。
様々な説があり、例えば近親相姦を重ねれば遺伝病が増えるからということもあるが、そのような事が理解されるようになったのは比較的最近のことなので、他の理由もあったものと考えられる。
より現実的には文化人類学的な、あるいはかつての人類の社会的あるいは政治的な理論があった可能性が指摘される。
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