万世一系
読み：ばんせいいっけい
永遠に一つの系統であること。つまり男系。
概要
一般には皇統をいい、天皇は初代神武天皇より今上陛下まで、一度も断絶することなく125代男系で繋がっている。
日本の皇室の貴重性は、この、長く男系(父系)で継承してきた歴史の重みにあると言える。
特徴
王朝
どれだけ離れていようが男系で繋がっている限り同一王朝で、女系に移行した時点で王朝交代になるというのは全世界共通の認識である。
日本の皇室の場合、今なお神武天皇王朝が続いているといえる。
男系
皇統は日本そのものであるが、天皇と言えども、日本の私物化は許されない。
つまり、万世一系とは、次のようなことを実現するための仕組みである。
- 皇位(=日本)の私物化は許されない
- 皇位は、祖先から預かり、未来へと繋ぐもの
- 直系優先ではなく、時に傍系に移ることで皇位の源泉が神武天皇にあることと、その歴史の重みを再確認する
歴史
連綿と続く皇統の継承は、何世代かごとに傍系に移ることが前提となって存在している。
天皇に常に男子、男孫が授かるわけではないので、こうした際に傍系に移すことで、皇位は直系相続できるような私的なものではなく、神武天皇からの繋がりこそが重要であることを君民共に確認できるようになっている。
天皇は、娘が可愛いとしても長い歴史を預かった身として、その歴史、伝統、文化の重み、すなわち皇位の源泉を最重要とし、これを守るために、潔く他家へと相続をさせることになる。
皇位継承のルール自体は歴史と共に変化したが、直系優先でなく、男系継承、万世一系の原則だけは、どのような事があっても変えずに守られてきた。
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