通信用語の基礎知識ロゴ パブリック・リレーションズ


LOCATION:

「電子書籍」形式への対応について

平成22年4月14日

通信用語の基礎知識編纂委員会

かつて通信用語の基礎知識は、「電子書籍」形式への対応として、EPWING形式(JIS X 4081)に準じたものを提供しておりました。

これは好評を博しておりましたが、しかし、

  • 開発者の不在
  • 通信用語の基礎知識でのフォーマットの変更※1
  • EPWING形式の性能面の問題※2

等の理由から、現行最新版をEPWINGで提供することは、不可能と判断されています。

あらゆる技術を投入すれば実現は出来るかも知れませんが、

  • プロジェクトは完全な人手不足であること
  • 業者に制作を依頼するにしても、その資金がプロジェクトに無いこと
  • 仮に借金をして実現させても、回収の見込みが全くないこと

などから、もはやEPWINGへの対応は不可能という結論に至っています。

  • ※1 V5フォーマットからV6フォーマットへの変更。これに伴い、従来のシフトJISからUTF-8に符号を変更した。
  • ※2 EPWINGは、JIS X 0208と少々の外字しか利用できず、Unicodeに対応し多くの文字を使っている現在の基礎知識の文字を全て扱うことができません。

しかし「電子書籍」への対応の要望は強く存在するものと考えています。

また、当プロジェクトのほぼ唯一の収入源であるDVD-ROMの製品価値を向上させ、新しいことに挑戦するための資金を得るためにも、何らかの電子書籍版の同梱が必要であろうと考えられてきました。

現在、この候補として最も現実的だろうと見込まれているのは、EPUB形式です。

この形式が、通信用語の基礎知識のような数万語の単語を収録した辞書に向いているのかは定かではありませんが、次の理由により採用が見込まれています。

  • XHTML+CSSで文書を構成するが、これは既にDVD用HTMLとして実現できているため新規の処理が不要
  • EPUBで必要となるファイルを作る処理を幾つか新調するだけで実現でき、低コストで実現できる
  • EPWINGは特殊なツールが必要だったが、EPUBは様々な対応環境があり(例えばアップルのiPad、Firefoxのアドオンなど)、需要の裾野は広いと見込まれる

もし開発が間に合えば2010年後期版DVD-ROMより、さもなければ2011年前期版DVD-ROMより、何らかの形で「電子書籍」版の最初の試作品を添付したいと考えております。

ご意見やご要望等あれば、編集長宛へ電子メール( marimo@wdic.org )でお問い合わせ下さい。

以上


このページに掲載されているニュースリリースその他の情報は、発表日現在の情報です。

時間の経過や、後発の情報等により、内容が変更されている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

戻る
Copyright © WDIC CREATORS CLUB 1997-2010 All rights reserved.